雨の日が好き

雨の日を嫌がる人は多いけど、私はとても好き
空気が美味しく感じられ
遠くまで見ようとするとぼうっと霞んで見えないけれど
近くのものはむしろしっとりとくっきり鮮やかに浮かび上がる
雨に濡れる花たちは浄化されて本当に美しく輝いて見える
私にとってそれらは
遠くのまだ見ぬ未来よりも、今を精一杯感じろ
。。。と言うありがたいメッセージのように受け取れる
傘に踊る雫は楽しくメロディーを刻み
行き交う車の轍の音すらも
まるで打ち寄せる波のように聞こえ
雨だれは不思議なささやき
歩くいたるところに鏡のような水たまりがあり
それは不思議の国への入り口なのだと勝手に妄想
雨の日は不思議の国と言ったほうが早いくらいだ
雨の日にはお気に入りの傘をさし、大好きな雨靴をはいて出かける
道すがら、素敵な赤い傘をさしてたたずむ女性に出会う
それだけなのに、何故かそこにしっとりとした美しい光景が生まれるのだ
雨の日には晴れた日には味わえない特別な音、空気、情景がある
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